One-Time Password (OTP) を使った FTP の方法について述べます。
UNIX 標準の FTP クライアントを使う場合は、 telnet する場合と同様に接続すればよいです。
MS Windows95/NT 標準の FTP クライアント (ftp.exe) を使う場合は、 telnet する場合と同様に接続すればよいです。
Ws_Ftp、FTP Explorer など、 非標準かつ GUI 対応の ftp クライアントを使用する場合は、 otpsock をインストールするのがよいでしょう。 インストールの詳細については付属のドキュメントをよく読んでください。
otpsock をインストールすると、 クライアントソフトは winsock DLL 自体を OTP 対応のものに入れかえて動作します。 これにより、OTP を採用しているホストへの接続時に、自動的に パスフレーズ入力ウィンドウが表示されるようになります。 ここにパスフレーズを入力すると、otpsock が OTP を自動計算、 自動送付してくれます。 接続先ホストが UNIX パスワードを採用している場合と同等の使い勝手を実現でき、 たいへん便利です。
ただし、レジストリ設定を行う必要があるなど、 otpsock のインストールには少々危険がつきまといます。 レジストリのバックアップを取ってからインストールしましょう。
広く使われており、 最近の MacOS には添付されている Fetch が OTP に対応しています。 接続するとき、パスワードを入力するようにパスフレーズを入力すれば、 Fetch が OTP の計算を自動的に行ってくれます。 接続先ホストが UNIX パスワードを採用している場合と同等の使い勝手で、 たいへん便利です。